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zoom RSS ナカのヒト考(2)・・・或いは言い訳の駄文

<<   作成日時 : 2007/08/17 05:49   >>

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◇ リアルとの接地点
さて、「ナカのヒト」シリーズはSFでありますが、広義でのファンタジーとして組み上げたつもりであります。で、ファンタジーというと、多くの人は魔法が飛び交い、ドラゴンが天を舞い、神々や精霊がその姿を見せる・・・そういった部分を連想することが多いのではないか?と個人的には思っております。
一方、それを受け止める側、読者側は、といいますと、ほぼ例外なく現実の生活を持っています。学校に行ったり、仕事を抱えていたり、それにまつわるしがらみに頭を悩ませ、人によっては家庭を持ってもいるでしょう。中にはもっと現実的で辛い状況を抱えている人もいるかもしれません。
そんな現実の生活を持つ人間が、果たして前述のごときファンタジー世界が延々と描写される世界に、すんなり感情移入できるでしょうか?・・・いや、あっさりしちゃうかもしれないけど^_^;
ファンタジー世界を描いているとはいっても、作品世界に登場するメインのキャラは、多くの場合「人間」であり、そのキャラが「人間」であることを読者側が大いに納得し、現実に生きる「自分」とリンクさせて見る「接点」が物語の中に必要なのではないか?
私はそう思いますし、同時にファンタジー世界を構築する上で、私にとっての信条ともなっております。
では、その接点をどこに求めるか?
私の場合は「食べ物」であります。
このあたりの考えは、どうも「ネタ」と思われがちのようであり、また私自身もそう思われてちと自信喪失気味だったのですが、ある創作系サイトの方とお話しする機会もあり、現在はまた自信を持ってそれを持論として言い切れます。
食べ物というと、料理の話とかそういうことかというと・・・まぁ、それがメインだったりするのですが、ちと考えを広げると、以下のようなことに対して考察を進めることが出来ます。
・物語の舞台は、暑いのか?寒いのか?
・海が近いのか?山が近いのか?河が近いのか?
・食文化は?それに伴いどのような調理器具がある?(文明の発達具合)
・流通形態は?(社会的インフラの発達程度)
・物語舞台は、商業地か工業地帯か農産地か?
ざっと思いつくだけで、上記のようなことを「食」から推察することも可能な筈です。また、「甘味」などは現実世界の発達具合ともリンクしていると、私などは思いますので、この辺りから物語世界の文明文化の発達程度を設定できるのではないか?と思っています。発達した社会では「スィーツ」の種類も豊富なのですよ♪
その世界の文化・芸術以上に、私は「この登場人物たちは何を食べているのか?」という部分に考えを及ぼします。
さて、その点から言うと・・・「ナカのヒト」シリーズはまだまだ甘いとしか(-_-;)

◇ ファンタジーに邪魔なもの
「ナカのヒト2」における物語世界は、現実世界で言えば「中世」に相当する文明レベルであります。これは、私が最初から「中世的世界観」でお話を進めようと思ったから・・・ではありません。
このお話を考えた時、大型小型を問わず「火器」の存在、そして高速な通信情報網の存在が邪魔だと感じたからなのですよ。
そう、ファンタジー世界を構築していく上で、文明の利器というものも良し悪しなのです。ことにこのお話では、教団なる組織と主人公サイドが対立するのは初期段階から決めていたので、大型の破壊兵器など存在したら、物語を引っ張ることもおぼつかない・・・そんな風に考えたのでした。通信情報網も同じ。双方がそのようなものを持っていては、互いの読み合いもあまり意味を持たないと。
結局、これらのものがない状況を想定しているうちに、「中世的世界観」に辿り着いたのでした。
話は脱線しますが、昨今のファンタジーにノスタルジックな世界観のものが多いのも、ひょっとしたら作っている側にとって「インターネット」が邪魔なのではないか?というのが、私の推論であります。

◇ バトルシーンについて
「戦争反対。平和が一番」
実に正論であり、恐らくは誰も異論を挟まないことと思います。
一方で、現実の歴史・そして世界情勢は戦争で溢れています。人類の歴史は同時に戦争の歴史であり、文明の発達と殺戮兵器の発達は大いにリンクもしています。インターネットにしても、携帯電話の通信技術にしても突き詰めれば軍事技術の転用です。
そして、ファンタジー世界においても多くの場合、バトルシーンがつき物です。
で、このバトルシーン、つまりは戦争というものを考えていく場合、この項目冒頭のキャッチフレーズだけでいいのでしょうか?
戦争はいけない?ならば、なぜいけないのか?それに触れずにただ「戦争反対」とするのは、いささか短絡的ではないのか?と私などは未熟ながらも考えるのです。
個人的に「何故戦争がいけないのか?」へのアンサーは、「人の日常や倫理観が破壊されてしまうから」とこの作品では捉えています。短く言うと、「人が人でなくなるから」。
悲しいかな、いま我々が持っているモラルなども平和な社会の上でという前提が必要だったりするのでは?と思っているのです。
この作品では、残虐シーンは避けたつもりですが、それでも「戦争」という状況下での人の異常性というものは表したいと思っておりました。成功しているかどうかは、読んだ方のご判断にて・・・
一方で、私は残虐シーンの存在というものを否定はしません。
むしろ、そうした部分を連想させず、格好よさだけを追求したような作品の作り方の方がよほど誠意のない制作姿勢ではないかと、不遜ながらも思ってしまうのですよ。さりとて「鬱展開」はよろしくないし・・・さじ加減は難しいものです。
話は変わって、個人的にはバトルシーンというのは、書く私の側からするとあまり楽しくないのですよ。私はやはり、ご飯を食べたり、洗濯したり、掃除をしたり、ごくごくつまらないバカ話を登場人物たちが行うシーンの方が好きだなぁ(笑)

で、この「ナカのヒト」考、もうすこしだけ続きます。

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